②安良沢小学校

日光市立安良沢小学校正面玄関
日光市立安良沢小学校正面玄関
日光市立安良沢小学校
門柱を入れたスナップ
日光市立安良沢小学校
門柱を入れたスナップ

 開校の趣旨は、戦後の児童増と古河電気工業日光事業所の発展に伴い、日光小学校、清滝小学校の児童数が激増したため、日光小学校学区より花石町・久次良町を、清滝小学校学区より安良沢町・和の代町の学区を安良沢小学校の学区として、本校を建設することになり、昭和28年より設立準備にかかった。

地域の概要
 日光市街地と古河電工日光事業所がある清滝学区とのほぼ中間地点に位置し、静かな環境に恵まれている。鳴虫山などの山々が連なり、大谷川が学校の前を流れる。東に名瀑寂光の滝から、名勝地憾満ヶ淵へ注ぐ田母沢川、西に裏見の滝より大谷川へ合流する荒沢川が学区を区分している。学区内には大日堂旧跡や植物園があり、旧田母沢御用邸が隣接する景勝の地である。
 学区の中央を、国道120号線が通り、車の急増で交通事故が心配されたが、昭和45年通学路に地下道が建設されて通学の安全を確保している。更に、昭和57年に日光バイパスが完成して、学区内の交通量はやや緩和されている。
精銅所の発展に伴って建設された学校であるが、精銅所の合理化と共に児童数も減少傾向にある。
 保護者の多くは会社員であり、夫婦共働きの家庭が多い。学区内には、幼稚園、小学校、中学校、高等学校があり、文教地区となっている。また、学校前には市民病院があり、地区住民ばかりでなく、日光市内外からも多く利用 されている。保護者、地域住民の教育に関する関心は高い。PTAも児童の教育活動、スポーツ文化少年団活動に積極的で極めて熱心で、全てに協力的である。
教育目標
 心豊かで たくましい 子どもの育成
 1 健康でたくましい子ども
 2 思いやりのある子ども
 3 自ら学ぶ子ども

学校創立記念碑

松尾芭蕉の句碑

 碑は、小杉放菴の書で、昭和31年5月、安良沢小学校創立記念に日光市と関係町内が建立。
 日光市文学碑散策路 昭和61年設定 日光市
という「芭蕉の句碑」と「案内板」が、安良沢小学校の玄関正面右に設置されている。 この旧日光市と関係町内の皆様の粋な計らいは、きっと安良沢小学校の児童の教育によい影響を与えていることだろう。

 参考文献:『学校要覧の抜粋』

 さて、日光は、観光中心の町というけれども、実は、古河という企業の町という面が大きいのです。観光より大きいかもしれません。ところが、この古河という会社が、足尾の銅山の閉山などもあり、山間地に会社を置くメリットがなくなり、輸入に便利な港湾部に会社を置く方がメリットが高くなったのです。そこで、古河は、この日光の会社を縮小してゆく。その影響で、和の代や安良沢の社宅がなくなり、人口の減少からこの安良沢小学校などの「閉校」に繋がって行くのです。

学校の現況は、生徒数33名(1年 3名、2年 2名、3年 3名、4年5名、5年9名、 6年11名)、学級数 4学級(8名になると、複式学級になる。そこで、1・2年で1学級、3・4年で1学級、5・6年は、単独学級2学級、合計4学級)担当する教職員数は、校長・教頭を含めて、11名。

閉校行事

閉校記念式典は、令和6年3月23日(土)に、3部仕立てで行われた。第1部は、9時30分から、式典を中心にし、第2部は、10時30分から、児童の発表会中心にし、第3部は、11時40分からで、記念碑の除幕・日光和楽踊り・風船飛ばしだった。

閉校記念碑

裏面には、贈 花石町自治会・久次良町自治会・安良沢自治会・裏見台自治会 とあります。

皆に愛された69年

 この安良沢小学校の構成員学区は、開校当時には、花石町自治会・久次良町自治会・安良沢自治会・和の代自治会の4自治会でしたが、閉校時には、花石町自治会・久次良町自治会・安良沢自治会・裏見台自治会になっており、昭和30年から令和6年までで69年間になり、卒業生の総数は、3,864名になる。

 また、この69年間に、学校のため、生徒たちのためにご尽力された学校長とPTA会長を紹介いたします。

学校長
PTA会長

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