憾満が淵
日光八景の一つ。特に、「驟雨の憾満」と云われて、”雨が降ると奇岩や巨岩が濡れて、その美しさを倍加する。その中を散策する”のが秀逸であるということだろう。奇岩やら巨岩が形作る景観は、すばらしく、一見に値する。また、お一人や大勢で来るところというよりは、カップル向き、お二人連れでのところだろうか。
ここは、昔は、観光というよりも信仰の場で、慈雲寺があり、不動明王が祀られていたり、弘法の投げ筆という梵字・霊庇閣・並び地蔵などと宗教に係わるものの枚挙に暇がない。また、大正天皇御製の歌碑(清水比庵謹書)・西町太子堂などもある。



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手前の一回り大きな地蔵が「僧正山順」と刻まれている。右の肩に「元禄3年造立(1690)」、左の肩に「修学院5世寿高76」と刻銘があるとか。
参考文献:日光市広報 ふるさと日光を歩く 第3回 山順地蔵


(霊庇閣の対岸正面、今は彫りが随分と浅くなっている。この”梵字”を書いたのが、2つ前の画像の「山順僧正」であるとか。)
参考文献:日光市広報 ふるさと日光を歩く 第3回 山順地蔵



昔(戦前、昭和15年(1940)頃か)
古い絵葉書、“弘法大師のお姿”の記述があり、祠の中の座像は、弘法大師であることが分かった。

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