⑬連子格子

連子格子1
(田母沢御用邸を背に、右手一番手前)
連子格子1
(田母沢御用邸を背に、右手一番手前)
連子格子2
(田母沢御用邸に向かって、左手一番奥)
連子格子2
(田母沢御用邸に向かって、左手一番奥)
連子格子3
匠町、《日光西町ギャラリー 【魅智舎】》
11月1日(日)オープン
連子格子3
匠町、《日光西町ギャラリー 【魅智舎】》
 田母澤御用邸の正門の直ぐ手前で、向かって左側にこの格子の建物がある。このような格子を使った建物は、ここ日光では、明治・大正、そして、昭和20年代位までは流行ったようである。裕福な家庭や商家などに多くみられる。格子は、虫籠窓(むしこまど)と並び、京都では町家の外観を設える大切な要素の一つで、細かな木を縦と横に組み合わせ、繊細なものも多く、特徴として中からはよく見えるが外からは容易に見えないことや頑丈で防犯上の優れた機能も 併せ持っているという。そして、この京都の町屋で流行った格子が、日本の風土と日本人の美意識とにマッチして、各地に広がったと云われている。
 格子という詞が入った用語は、「べんがら格子」「連子格子」「千本格子」「出格子(窓)」 「木連格子」「切子格子」「小間返し格子」「吹寄格子」「面格子」「平格子」「舞良格子」 「吊り格子」「物見格子」「人見格子」「仕舞多屋格子」「倉敷格子」「狐格子」「京格子」 「江市屋格子」「問屋格子」「丸太格子」など数多い。また、その職業によっても、地域に よっても幾分か異なっていて、このように多数の名称を残しているのである。ところで、ここでの格子は、商家で、家業として日光彫りなどを扱われていたことを思うと何になるのだろうか。当家の御当主にも大工さんにも伺って見たが、これという名称までは 分からなかった。ここでは、「連子格子」として置く。
 参考文献:『中山道の格子』 作者名記載なし


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