⑨寂光の大根(久次良の大根)

栽培風景(大根畑A)
《防鹿ネット》に囲まれて
栽培風景(大根畑A)
《防鹿ネット》に囲まれて
栽培風景(大根畑B)
遠巻きの《防鹿ネット》が見られる
栽培風景(大根畑B)
遠巻きの《防鹿ネット》が見られる
寂光の大根(久次良の大根)
寒いところの大根は《灰汁》がなく
美味しい
寂光の大根(久次良の大根)
寒いところの大根は《灰汁》がなく美味しい


 日光には、《強飯式》という日光山輪王寺の宗教行事がある。この《強飯式》で【強飯頂戴人】に対して【強飯僧】が強飯の由来を口上する。
次に、御馳走として、当山の珍味の①中禅寺の木辛皮②蓼の湖のタデ③御花畑の唐辛子④寂光の大根と紹介をして行く。そして、これらを盛り上げた菜膳の授与がある。
この中の『寂光の大根』が、実は、『久次良の大根』なのだそうである。確かに山間の地で住宅地のない《寂光》よりは平地で住民の多い《久次良》の方が、現実味がある。
そこで、『寂光の大根』を『久次良の大根』として紹介することにいたします。

強飯式とは

由来

 強飯式は、日光山古儀の「飯を強いる」儀式であって、日光責めの名をもって知られている。すなわち、開山勝道上人以来、修験(山伏)の回峰行が最も盛んであった平安期に始められた日光三社権現(三仏堂の三尊)並びにその応化たる開運の三天(大黒天・弁財天・毘沙門天)から御供を戴くという儀式である。
強飯式


内容
 最初に式衆、次に大導師、修験(山伏)、強飯頂戴人などが入堂、所定の座につくと荘厳なる雅楽の演奏により、日光山秘法の古式による 採燈大護摩供が、修験によって奉修されるのである。大護摩の聖火が消える頃、紋服裃姿に威儀を正した強飯頂戴人は、介添に導かれて所定の座に着席。法螺貝の吹鳴とともに山伏姿の強飯僧が、手に大杯を載せた三方を捧げて入堂し、式は先ず「御神酒頂戴」の儀から始まるのである。
 次に大先達を先頭に、強飯僧たちが白飯を大高盛にした大椀を高く捧持して入堂し、頂戴人の前に置いて退場する。次に大先達は、宝前に進み出て、諸願成就を祈願する「祈願文」を奏上する
 終わって大先達が復座すると同時に、強飯僧は手に肘比を持って頂戴人の前に進み、これをカッと打ち合わせた後、大飯椀をば「三社権現より賜る御供」の口上をもって頂戴人の頭上に戴かせ、平身低頭せしめて退場する。
 次に大先達は平伏した頂戴人の前に進み出て、強飯の由来を口上する。次に御馳走として、当山の珍味(中禅寺の木辛皮・蓼の湖のタデ・御花畑の唐辛子・寂光の大根)を盛り上げた菜膳の授与がある。
 最後に七難即滅、七福即生の毘沙門天の金甲が頂戴人の頭上に授けられる。すると、堂内大震動の内に「コリャコリャ」の掛け声と共に、大キセル・ネジレ棒・ 金剛杖等を手にした強飯僧が、「めでとう七十五杯」と大声を発して、手にした品物を頂戴人の前に投げ出して、式が終わる。
 その後、引き続いて、全国に珍しい「縁起がらまき」が、頂戴人・強飯僧などによって行なわれる。家運繁昌、商売繁盛を願う信徒が、奉納した品々を、御本尊前にお供えした後、参拝人にまく。これはこれを拾った人々も奉納した人々も、ともに福運を授かる、という古儀によるものである。
 これが【強飯式】の全体の流れである。是非、一度は輪王寺の三仏堂に入堂されてご体現ください。入堂には人数制限がありますので、詳しくは、輪王寺に お問い合わせください。

 参考文献:『日光市史 下巻』 日光市史編纂委員会編


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